5/12に日能研「私学のナカミを知る会」で、広尾学園・広尾学園小石川の2校によるzoom説明会があり、そのなかで2022年4月の入学者数について説明がありました。
昨年は定員120名に対して198名が入学してしまいましたが、今年は定員120名に対してほぼ定員通り124名が入学、となったそうです。
ということは、2023年の偏差値は、2022年実績R4偏差値を信用してよいのかもしれません。
今回の「私学のナカミを知る会」について
今回は広尾学園・広尾学園小石川の2校による90分のzoom説明でした(650名ほど参加)。
うち、最初の60分は広尾学園の広報担当からコース紹介など両校共通の話、そのあと25分ほど広尾学園小石川の広報担当から広尾学園小石川独自の説明がありました。
もちろん最近の取り組みや、広尾学園の大学合格実績など追加・更新はありましたが、コース説明等はこれまでとほぼ同じなので、ここでは割愛します。
コース説明等については、例えば、当方がはじめて広尾学園小石川の説明会(動画配信)を聞いた時の以下の記事を参照ください。
なお、定員について、広尾学園は定員240名に対し今年は290名入学となり、定員の2割増でした。
例年、広尾学園では、定員よりは少し多めに入学するそうですが、今年は結果的に本科が1クラス増えたようです。
広尾学園についての話はここまでです。
広尾学園小石川の今年の入学者数
2021年および2022年の出願者・受験者・合格者・入学者の人数は以下になります。
2022年 | 2021年 | 2022年(AG除く) | 2021年(AG除く) | |
出願者 | 4047 | 3801 | 3564 | 3331 |
受験者 | 2569 | 2243 | 2127 | 2017 |
合格者 | 408 | 535 | 269 | 387 |
入学者 | 124 | 198 | 78 | 152 |
歩留まり率 | 30% | 37% | 28% | 39% |
※2022年の場合、AG除く=全体マイナス11/3・12/13・2/4、で算出しました(帰国生入試の日程ですが12/14はAGコースではないので引かないで試算しています)。
2022年は(AG以外は)合格者を絞っており、相対的に優秀な(他の難関中学に進学した)受験生の比率が増えた分、歩留まり率は低下したと考えられます。
以下、AGについては別枠(帰国性枠)なので除外します。
歩留まり率を読み切った?
昨年は本科の歩留まり率(入学者÷合格者)を読み違えて本科2クラスが追加(→中庭に校舎を増築中)となったわけですが・・・
広尾学園小石川(および広尾学園)の場合、SGで出願して本科にスライド合格(SGは不合格)する仕組みがあるので、SGと本科を分けるのは無理があるかもと思いつつ、本科とSGを分けてみました。
※後述しますが、12/14試験分は(入学者以外は)含めていません。
本科 | SG | |||
2022年 | 2021年 | 2022年 | 2021年 | |
出願者 (12/14分含まず) | 2220 | 2074 | 1119 | 1090 |
受験者 (12/14分含まず) | 1302 | 1102 | 629 | 576 |
合格者 (12/14分含まず) | 149 | 267 | 54 | 68 |
※合格者のうち、 SG→本科 スライド合格 | 38 | 80 | – | – |
※スライド合格以外 | 111 | 187 | – | – |
入学者 (12/14分含む) | 42 | 118 | 36 | 34 |
参考:歩留り率 | 28% | 44% | 67% | 50% |
ややこしいのが、帰国生入試の12/14試験(本科またはSG)の扱いです。
上表の「参考:歩留り率」は分母は12/14含まず、分子は12/14含むで試算しているので、正直変です。
2022年の場合、12/14試験での合格者は66名おり、日程や受験資格から、受験者側はほぼSG希望と想定されますが、学校側は本科/SGのどちらで合格としたかは公表していません。
ここで唐突に広尾学園の例を考えると、広尾学園のSGには入学前から英検2級取得者も一定数いることから、12/14試験SG合格→(2/1よりずっと前に入学金納入)→SG入学者も10名以上いるような気がします。
なので、上表の「参考:歩留り率」がSGだけ高いのは、12/14分を考慮すればかなり下がるはず。
で、何を言いたかったかというと、学校側は本科の歩留り率を28%程度と想定して合格者を出し、結果、昨年のように本科2クラス追加とか無く、実際にきっちり42名(定員40名)が入学した、ということになります。
2022年の2/1午前・午後とも合格者が前年から半減したことが判明した時点では、どういうこと?と思いましたが・・・
2021年は初年度ということで歩留り率を読み違えたが、1回分とはいえデータが存在する2022年は正確に予測できた、ということは、以降も大きくはずれないことが想定されます。
今年は予想R4偏差値の変動は小さい?
これまで、このサイトでは、どこかの大手塾が公表する広尾学園小石川の予想/結果R4偏差値の変動を都度都度とりあげてきました。
ただ、塾側もデータが蓄積されてきたこと、学校側も歩留まり率を正確に予想できたこと、あと業界的にももうそれほど騒がなくなってきたことから、今後は大きな変動は無いように思います。
これ以上R4偏差値が上がったら本家を抜いてしまいますし・・・
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