今年も開智所沢の出願者数、栄東を上回るも、ともに減少?

その他

2025/12/2集計時点で、開智所沢ののべ出願者数は6438名(+英語入試10名)となり、6024名の栄東を上回っています。

以下、昨年の出願2日目である2024/12/3等との比較です。

2025/12/2参考: 2025/12/12024/12/3参考:
2024/12/2
参考: 2023/12/1
栄東6,0244,9147,4496,3284,986
開智所沢6,4485,1237,900(未公表)3,625
開智6,380(未確認)7,754(未公表)3,379

(2024年は12/1が日曜日のため、出願開始が12/2でした)

ただ、栄東も開智所沢も2025年の出願者数は減少しているようにも見えます。

以下、少し考察してみます。

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出願者数の確認方法について

例年、いきなり数字から入りますが、たまには前置きから。

ご存じの方も多いと思いますが、出願者数の確認方法は主に以下2つです。

①学校ホームページ

②市進 中学受験ナビ 速報サイト

中学入試速報 2026|出願状況・倍率・補欠繰上|市進中学受験情報ナビ
首都圏の私立中・国立中・公立一貫校から約...

うち、「②市進 中学受験ナビ 速報サイト」には、当ブログはこの時期いつもお世話になっております。

各学校の最新の出願者数情報を取得したい場合は、ぜひ「②市進 中学受験ナビ 速報サイト」を活用ください。①より圧倒的に効率的です。

・・・決して当方、市進の回し者ではございません。

なお、同じ塾ホームページでも、12/2時点では未だ2026年のページすら無い塾もあります。

倍率速報 【一覧】 | 日能研入試情報

上記ページは一切見なくてよいのですが、なぜか帰国生入試の出願情報が上記ページにだけあった、ということはありました。

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2024年との比較概要

まず、昨年の同時期の記事は以下となります。

①2024/12/2時点(栄東のみ)

②2024/12/3時点(開智所沢追記)

で、今回は以下です。(再掲)

2025/12/2参考: 2025/12/12024/12/3参考:
2024/12/2
参考: 2023/12/1
栄東6,0244,9147,4496,3284,986
開智所沢6,4485,1237,900(未公表)3,625
開智6,380(未確認)7,754(未公表)3,379

大前提として、以下では原則、出願開始2日目時点(2025/12/2、2024/12/3)で比較します。

(市進では「前年同日比」を掲載しており、12/2時点だと2025/12/2と2024/12/2の比較、となりますが、出願者数の初動を見たい場合は出願開始後の平日日数を揃えたほうがよいとの考え)

出願開始2日目時点で、出願者数の順位は開智所沢>開智>栄東で変わらず、また3校ともに、のべ約1,400名の出願者数減になっています。

なお、2025/12/1は、12/1午前中、3校ともに出願時に使用するミライコンパスのサイトが激重で出願困難な状況ではありました(ミライコンパスに「待機時間」画面が導入された後、あまり聞かなくなった事象でしたが)。ただ、栄東の2024年・2025年の出願2日目はともにのべ1,100名増加なので、何らかの理由で出願を急ぐ出願者はほぼ出願完了したものと思われ、上記の出願者数減の主たる要因ではないと思われます。

また、栄東が減少、開智所沢が増加、であれば、マスコミが好きそうな展開となりますが、両方減少となると・・・

ということで、以下、出願者数減となった原因をそれぞれ追ってみます。

・・・最終的に出願者増になったら本日の記事は全てゴミですw

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出願者数減の要因①栄東

栄東は前回まで別日程で実施していた「B日程(難関大)」「東大II」を1回(III入試(東大・難関大))に集約したため、これにより、のべ人数では今回減少する可能性はあると思われます。(なお、市進のIII入試は12/2時点では前年同日比で増加となっていますが、これは①12/2は昨年は出願初日だった②昨年の「B日程(難関大)」との比較になっている(「東大II」を加味すると減少)ため)

以下、試験区分ごとの比較です。

1/10
I入試
(東大・難関大)
1/11
II入試
(難関大)
1/12
東大特待
4科+算
1/16
III入試
(東大・難関大)
1/18
(旧東大II)
2024/12/33,2321,9587161,1863577,449
2025/12/22,5531,6846511,136なし6,024
差(%)-21%-14%-10%-4% (*)-21%

(*) 2024年を1/16+1/18合算(1186+357)とした場合はマイナス24%

1/16はマイナス24%であっても理由はあるとして、それ以外も減少しています。

特に、1/10がマイナス21%というのは、本当に、他校(開智所沢)に流れた可能性もあると思います・・・(次につづく)

なお、日能研が公開模試の都度、ホームページに公開する「志望校集計と分布表」からは、栄東の1/10志望者数は特段変化ありません。

出願者数減の要因②開智所沢

開智所沢の場合、「複数回受験加点制度」の変更があります。

===

(2025年入試)

第2回、特待B入試の一般合格判定時に、

① 2回目の受験の場合 → 10 点加点

② 3回目の受験の場合 → 20 点加点

(2026年入試)

①第2回入試の一般合格判定時に、第1回入試を受験していた場合、30点加点

②特待B入試の一般合格判定時に、第1回入試または第2回入試をどちらか1回でも受験していた場合、30点加点

===

2025年入試では、第2回入試で30点加点になるためには特待A・算数特待をともに受験する(受験さえすればよい)必要があり、特に算数特待では(120点中、合格最低点は80点だったが)例えば得点10点未満の受験者が5%以上(109名)もいた、という状況となり、今回この要件を是正しています。

1/10
第1回
1/11
特待A
1/11PM
特待算
1/12
第2回
1/15
特待B
2024/12/32,0861,3111,2111,7081,5357,851
2025/12/22,0388096831,6171,2916,438
差(%)-2%-38%-44%-5%-16%-18%

※ここでは英語入試(2024年は49名、2025年は10名)は除外

上表のとおり、さすがに特待Aと特待算は大幅に減少しました(もっとも2025年も十分多すぎで、特待は受けないけど受験料サブスクだからとりあえず全区分出願した、という層がかなりいそう。なお、栄東は3区分目から受験料追加です。)。

相変わらず、特待Bが(特待入試ではない)第2回よりも人気がない理由は当方にはよくわかりませんが、第1回・第2回は微減に留まっています。

1/10について、予想R4では栄東Iは62、開智所沢の第1回は55で現状やや開きがあり、御三家受験層などは2026年も栄東Iを選択しそうなこと、開智所沢の特に第2回を受験するなら第1回も受験するであろうことから、一定、栄東から開智所沢に流れているようには思います。

とはいえ、人数では、栄東2,553名、開智所沢2,038名なので、いくらNHKの中継が開智所沢に行ったとて、まだ1/10は栄東が上回りそう。

なお、日能研が公開模試の都度、ホームページに公開する「志望校集計と分布表」からは、開智所沢の1/10志望者数は今回もかなり増えています。

さいごに

途中でミライコンパスの「待機時間」設定について書きましたが、この設定の詳細は以下記事を参照ください。(「待機時間」設定が追加されたときに記載。この追加前は、2025/12/1午前中のような、サーバに繋がらない事象が学校説明会予約時などに頻繁に発生しました)

実は、出願者数の増減よりも、このあとインフルエンザがどれだけ流行するか、のほうが気になってます。出足が遅いのも単にこの様子見なのかも。

ところで、募集要項みると、栄東も開智所沢も、試験会場の選択肢に駿台・河合塾があるんですね・・・

特に河合塾南浦和現役館は1/10~12(1/11は午後も)試験会場ですが、共通テスト(1/18~19)直前期(しかも1/10~12は2026年は全て休日なので高校は休み)、自習室確保に血走ってそうな現役受験生は大丈夫なのか、ちょっと気になりました。

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