【中学入試2021】入試報告会雑感①(早稲アカ、栄光ゼミナール、ena)

その他

2/26に早稲アカと栄光ゼミナールの入試報告会の動画や資料が公開されました。2/14に公開済のenaと合わせて、雑感を書いてみます。

なお、四谷大塚、日能研、SAPIXはまだ動画や資料は公開されていません。今後もしかしたら入試報告会雑感②とか雑感③も書くかもしれませんが未定です。

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入試報告会とは

入試報告会とは、中学入試が終わった直後の2月~3月にかけて、大手塾など各塾にて、その年の受験動向、入試問題傾向分析、次年度以降に向けた対策などを説明するものです。学校別の入試問題の短評が冊子(PDF)で配布されることもあります。

塾からの説明は、中学受験に向けた準備(きっかけづくり)をメインとする塾(日能研など)もあれば、塾における合格実績とか取り組みに時間をかける塾もあります。

なお、2020年はコロナの影響で中止または動画配信、2021年も四谷大塚を除いて動画配信になりました(四谷大塚も後日動画配信あり)。

原則事前申し込み制、他の塾に通っていても特段問題なく申し込み可(先着順)です。あと、参加は無料です。

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入試報告会のターゲット層

このような記事を書いていてなんですが、そもそも、入試報告会はどのような層をターゲットにしているのか、僕は正直分かっていません。

既に大手塾に通っている家庭の場合、塾から入試報告会への参加を勧奨されているかと思います。

例えば日能研だと、内部生に限らず「5年生(新6年生)だけでなく、4年生以下の保護者の方もご参加ください。」と言っています。

5年生(新6年生)であれば、今年の受験動向、入試問題傾向、次年度の対策は確かに入手しておく必要はあるのですが、例えば日能研の場合、別途配布される資料は別として、少なくとも2020年の動画(昨年度版ですが、現在も以下で動画は公開されています)は殆ど5年生(新6年生)向けではなく、もっと下の学年向けの内容のように思います。

ページが見つかりませんでした | 小学生のための中学受験塾。日能研

一方で、これから中学受験に向けて塾を選ぶ家族にとっても、塾を比較する上で1つの判断材料になりそうなのですが・・・その場合、仮に4年生(3年生2月)から塾通いを始める想定であれば、3月時点では子供はまだ2年生の親が聞くことになります。

2年生の親に、直近の入試問題の傾向や分析を細かく説明しても、まだピンとこないような気がします・・・

それはともかく、以下、塾別に雑感を書いていきます。あくまで当方の雑感です。

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早稲田アカデミー

全体概況と4教科各教科の5つについて、それぞれ動画と詳細説明資料(PDF)があり、更に別途、各校(難関66校)の問題分析資料(1校あたり2ページ)が作成されていました。

動画について、概要はコロナの影響を踏まえた今回の中学入試全体の動向・分析、あとは塾の合格実績(まぁ、ここは仕方ないです)など。

今年の受験生に対しては「例年通りの受験生になるんだ」と言ってきた、とのことです。

最後に、漢字テストで何回も0点を取り続けた子を見捨てることなく指導し続け、今回最終的に難関校に合格させた、これが早稲アカだ、このように変えていくのが塾の力だ、とか言っていました。もちろん、どこかの塾に対してのメッセージですね・・・

各教科については一言ずつ。

  • 国語:ここ1-2年に公開/出版された文章が多く出題されている。あと、複数の問題文を関連付ける問題や、作文型の記述がみられるとのこと(これって、公立中高一貫の適性検査1に近いのでは?)。
  • 算数:市川は来年度以降も要注意。式や理由の記述、作図などが増加。
  • 社会:コロナの影響で地理分野(県境など)の存在感が増した。(なるほど。。。)
  • 理科:いろんな問題が例示されていました。時事や身近な問題に来年度も注意。

各パートとも、責任者1名がスライドを用いて説明。どの教科も、かなり訴えかけてくる説明で、これを頼りがいがあると考えるか、ちょっとついていけないと考えるか、は人によるかも、と思いました。僕が日能研に毒されているからそう感じたのかもしれません。

あと、全体概況および各教科の詳細説明資料(PDF)、各校の問題分析資料についても、詳細に分析されていると思いました。無料なのに。

栄光ゼミナール

ここは、一部は3/5公開予定のため、とりあえずパネルディスカッションについて書きます。

概況について、早稲アカは1名が全て説明していましたが、栄光は各教科担当4名でパネルディスカッション形式で説明していました。

そのためか、各教科とも以下のような意見でまとまっていました。

  • 大人(親)と会話(話す+聴く)しましょう。
  • (理科、社会中心に)身近な出来事が試験に出てくる
  • (国語)2020年5月以降に公表/出版された文章が数多く出題(早稲アカとほぼ同じ分析結果だが具体的に資料に提示されている)
  • 保護者のサポートができていた家庭が合格している。まずは塾の先生にご相談ください。

終始、和やかな雰囲気のパネルディスカッションでした。

あとは、難関男子・難関女子(計35校)などの動画・PDFも公開されていました。早稲アカのような各校問題分析はありませんが、入試問題傾向(こんな問題が出題された)は各教科で男女・地域・難易度別に公開されています。3/5に都立中高一貫分も公開されるようです。

ena

言わずと知れた、公立中高一貫に強みを持つ塾です。2/14に早々に動画が公開されています。資料は別途郵送されました。

もちろん動画も公立中高一貫がメインです。冒頭に合格実績から始まり、その後も、コロナ禍でも例年と同量の学習ができた、ena生の答案再現や各校得点開示に基づき部分点の採点まで検討できるのはenaだけ、○○中の適性検査2のこの問題はenaでは類似問題を経験しており初見ではない(でも、さすがに木材資源量と人口ピラミッドは違うでしょ・・・)といった内容もありましたが。

小問数が減って問題ページ数も減ったが、中身を見ると簡単になったのではなく、じっくり時間かけて解く問題が増え、また記述量も増え、結果そのあたりで得点差がついた、との分析でした。

別途郵送された、都立中問題分析の紙資料では、各校(独自問題)2~4頁程度、今年度の試験問題の分析結果が記載されていました。このあたりはさすがです。

なお、今年は武蔵と富士で(来年は両国と大泉で)定員増になり、結果、武蔵も富士も実質倍率は低下したそうです。

本日はここまでです。

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