2023/6/5に日能研の2024年向け「予想R4偏差値一覧」が公開されました。
次年度分の初回の予想R4公開にしてはやや変動あるのですが、いずれも、2023年最終予想R4から2023年結果R4で変動した学校の偏差値が逆向きに変動(反動)した、というものです。
なお、芝国際は、2/5だけ偏差値が未公表になった以外は結果R4から変動ありません。
今回の「予想R4偏差値」の比較対象
今回公開された「予想R4偏差値」は2023/5/18版で、今回はこれと、2023/3/27に公開された2023年の入試結果を反映した「結果R4偏差値」を比較するのですが、今回のみ、2023年向け最終の予想R4である2022年12月15日版の「予想R4偏差値」とも比較します。
なお、2023年の「結果R4偏差値」の変動については以下の記事を参照ください。
なお、昨年の同時期の記事は以下となります。
また、そもそも「R4偏差値」とは何か等につきましては、以前と同様のため、更に前ですが以下の2021年の記事を参照ください。
今年の内部生向けの動きは分かりませんが、昨年は内部生に対しては3月に本部から志望校登録依頼がありました。
以下推測ですが・・・この時期、昨年度は特段R4の変動は無かったのですが、今回は内部生の志望動向を踏まえて、結果R4では変動のあった学校について、2024年向けに見直したものかと思われます。
今回のR4偏差値の変動一覧(男子)
以下、3月末時点の「結果R4偏差値」と今回(5/18版)の「予想R4偏差値」を比較して変動のあったものをピックアップして表に記載します。
なお、R4偏差値55以上(+当方が気になった学校)の、主に首都圏の学校のみ比較しています。
また、以下の表ですが、今回は昨年12月予想R4⇒3月結果R4⇒5月予想R4⇒差(5月予想R4マイナス3月結果R4)の順に記載しています。
以下、男子分です。
試験日程 | 学校名 | 昨年12月 予想R4 | 3月結果 R4 | 5月予想 R4 | 差 (5月-3月) |
1/13 | 灘 | 71 | 72 | 71 | -1 |
1/22 | 渋幕 | 69 | 70 | 69 | -1 |
1/12 | 栄東東大特1 | 68 | 69 | 68 | -1 |
1/20 | 市川 | 63 | 66 | 65 | -1 |
1/11 | 栄東A(1/11) | 59 | 60 | 59 | -1 |
2/1 | 麻布 | 67 | 69 | 68 | -1 |
2/1 | 早実 | 65 | 62 | 63 | +1 |
2/2 | 聖光 | 69 | 70 | 69 | -1 |
2/2 | 世田谷 | 55 | 59 | 58 | -1 |
2/2 | 明大明治 | 62 | 59 | 60 | +1 |
2/4 | 日本学園 | 41 | 48 | 47 | -1 |
2/5PM | 芝国際 | 45 | 55 | 未公表 | — |
上記いずれも、昨年12月予想R4⇒3月結果R4での動きと逆向きの変動(反動)が1ポイントだけあったのみです。
もちろん、昨年12月予想R4⇒3月結果R4で変動があっても、今回もそのまま(反動なし)の学校も多数あります。
なお、広尾学園小石川の2/1午後・2/3午後のように、3月結果R4のみ一部日程で未公表となったものは今回復活していますが、これらは広尾学園小石川含め、昨年12月予想R4から変動なしでした。
今回のR4偏差値の変動一覧(女子)
以下、女子分です。
試験日程 | 学校名 | 昨年12月 予想R4 | 3月結果 R4 | 5月予想 R4 | 差 (5月-3月) |
1/22 | 渋幕 | 69 | 70 | 69 | -1 |
1/12 | 栄東東大特1 | 68 | 69 | 68 | -1 |
1/20 | 市川 | 64 | 66 | 65 | -1 |
1/11 | 淑徳与野(理) | – | – | 61 | -(新設) |
1/11 | 栄東A(1/11) | 59 | 60 | 59 | -1 |
1/7 | 愛光 | 56 | 55 | 56 | +1 |
2/1 | 桜蔭 | 67 | 69 | 68 | -1 |
2/1 | 女子学院 | 67 | 66 | 67 | +1 |
2/1 | 鴎友 | 61 | 63 | 62 | -1 |
2/1 | 東洋英和 | 58 | 55 | 56 | +1 |
2/1 | 横浜雙葉 | 51 | 46 | 49 | +3 |
2/1PM | 湘南白百合 | 56 | 60 | 59 | -1 |
2/1PM | 山脇 | 57 | 59 | 58 | -1 |
2/1PM | 三田国際ISC | 56 | 55 | 56 | +1 |
2/2 | 横浜雙葉 | – | – | 50 | -(新設) |
2/2PM | 香蘭 | 60 | 62 | 60 | -2 |
2/3 | 鴎友 | 65 | 66 | 65 | -1 |
2/3 | 都立桜修館 | 61 | 65 | 64 | -1 |
2/5PM | 芝国際 | 45 | 55 | 未公表 | — |
女子についても基本的には、昨年12月予想R4⇒3月結果R4での動きと逆向きの変動(反動)が1ポイントだけあったのみです。(ただし、横浜雙葉は3ポイント、香蘭は2ポイント変動)
また、3月結果R4のみ一部日程で未公表となったものは今回復活していますが、これも男子同様、昨年12月予想R4から変動なしでした。
なお、1/11の淑徳与野(理)というのは新設の入試日程のようですが、まだどこにも公式発表がなさそうなので、以下だけ貼っておきます。
一方、横浜雙葉は2/2に試験日を追加することを2023年入試後早々に公表済です。今回の反動の流れからも妥当な偏差値の動きに見えます。
他に、農大一は2025年から高校募集を停止する、と公表しており、募集定員など2024年入試への影響があるかもですが、今回の予想R4では未反映のはずです。
それでは、今回の記事は以上です。
・・・って、なにか記載を忘れているような気が。
そう。
芝国際の2/5予想R4偏差値は未公表
※芝国際の2023年入試については、今回は特段触れません。以下ご参考。
2023/3結果R4では10~12ポイント上昇した芝国際の偏差値について、上述の通り今回の予想R4公表時には反動で1-2ポイント下がってもおかしくなかった流れなのですが・・・
以下の通り、2/5午後以外はR4の変動は無しだった一方、2/5午後はR4偏差値が未公表になりました。
試験日 | 2022/5 予想R4 | 2022/7 予想R4 | 2022/10 予想R4 | 2022/12 予想R4 | 2023/3 結果R4 | 2023/5 予想R4 | 差(5月-3月) |
2/1午前 | 35 | 43 | 43 | 44 | 55 | 55 | 0 |
2/1午後 | 37 | 43 | 44 | 45 | 57 | 57 | 0 |
2/2午後 | 36 | 43 | 44 | 45 | 57 | 57 | 0 |
2/3午後 | 37 | 43 | 44 | 45 | 55 | 55 | 0 |
2/5午後 | 37 | 43 | 43 | 45 | 55 | 未公表 | 算出不能 |
芝国際の偏差値を公表しなかった事例としては、既に首都圏模試センターの事例があります。
https://www.syutoken-mosi.co.jp/application/hensachi/upload/dansi202304.pdf
(以下抜粋)
今回の日能研のような、2/5午後のみ未公表、というのは、2/5午後(国・算・特色面接)のうち特色面接(=プレゼン入試)はR4偏差値では測定できないから、という理由かもしれませんが、そのような特殊な入試自体は他の学校でも実施しているはず・・・あと、募集定員が「若干名」だから、かも。
その前に、どうやって日能研が2/5午後の結果R4(55)を算出できたのか、の方が謎すぎると思った方、↓ クリックお願いします。
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