おおたとしまさ氏の「芝国際はなぜ炎上したのか」を読んで

教育ジャーナリストのおおたとしまささん渾身の記事「芝国際はなぜ炎上したのか」を読みました。

「入試で考えられる『ミス』がすべて出てしまった」定員120人に対しのべ出願者4681名の“人気新設中学校”「芝国際」はなぜ炎上したのか | 文春オンライン
2023年2月2日から、中学受験界隈のSNSが「芝国際」というキーワードで荒れた。〈終わった。芝国際を第一志望にしてしまったことで、すべての努力が無駄になった〉 〈芝国際、さすがにこれは酷い。アパレル…

入学者数などの学校内部文書、設備などの準備不足状況、東京私立中学高等学校協会への照会、芝国際校長への直撃取材、塾向け説明会に関する情報など、当方のような一保護者の立場では知りえない&聞き出せない内容がてんこ盛りです。

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おおた氏の記事の構成

おおた氏の記事は、以下のような構成になっています。

  1. 2/2からの具体的なtwitter炎上状況の要約
  2. (内部資料)入試検証委員会の「検証結果報告書」の内容
  3. (別の内部資料)各コース入学者数
  4. 具体的な準備不足状況(入試問題の多くは外注、教員不足、男子向け設備が不十分など)
  5. 複雑な入試制度についての東京私立中学高等学校協会への照会と回答
  6. 芝国際校長への直撃取材
  7. 3/23の塾向けの説明会に関する情報

上記のうち、当方のような一般人が知り得るのは1.のtwitter炎上状況だけです。

そんなに長いわけではないので、順番に読んでいくと良いかと思います。

twitter上では、主に上記の4.と6.についての反応が多いようです。

以下、僭越ながら少し気になったところだけ。

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「検証結果報告書」について

理事長の命で校内に入試検証委員会が立ち上がり、ネットで集中的に批判を受けた6点についての検証結果を「検証結果報告書」として纏めたとのこと。

  • (1) 2月1日の合格発表遅延
  • (2) 2月2日の出題ミスおよび1日、3日、5日の問題訂正
  • (3) 受験生待機場所の隣で合格証授与が行われていたこと
  • (4) たくさん合格を出すと言っていたのに実際には少ないこと
  • (5) いちど公表した入試結果速報を非公開にしたこと
  • (6) 試験終了後、受験生と保護者の引き合わせに多大な時間を要したこと

報告書では多くの紙幅を上記の(4)にあて、「2月入試では一般的に言っても“たくさん”というにはほど遠い数字であることがわかる」で締めている、とのこと。

これだけ見ると、「批判を受けた6点」そのものの認識は概ね正しいし、(4)に関してもようやく認めてくれたか、といった内容に見えます。(よって、twitter上でも殆どここは言及されていない)

で、当方は以下が気になりました。

  • 3/7に(東京女子学園の)理事長宛てに作成したあと、この内容を芝国際の経営層に説明したようには思えない。(順番に読めばわかります。おおた氏がなぜ(1) (2) を「毎年どこかの学校で起こるミス」と流しているか)
  • 上記6点に対する原因考察には至っていない。(よって、根本原因を踏まえた意味のある改善策(再発防止策)の策定もできない)

例えば、報告書では「(3) (6) は校舎が建設中であったための動線設計ミス」としているが、これは直接原因でしかなく、これ自体は校舎が完成したら自然解消することになります。

(3)(6)で、誰がtwitterで批判しているかを考えれば、根本原因は自明でしょ・・・

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入試問題の多くは外注作成?

以下、抜粋です。

「入試問題の多くは外注作成で、入試当日に初めて問題と模範解答を見て記述問題の採点作業に関わった教員もいました」

おおたとしまささんの記事より

入試問題の多くが外注作成、の時点で違和感ありますが、仮にそうだとすると、上記「検証結果報告書」の(1)(2)も「毎年どこかの学校で起こるミス」ではないです。

  • (1) 2月1日の合格発表遅延
  • (2) 2月2日の出題ミスおよび1日、3日、5日の問題訂正

(1)の遅延理由についての説明はなく、なぜか「同時に受験者数と問題・模範解答・解説をアップしたかった」とか公表してますが、問題も模範解答も「外注業者が」とっくに作成済なので関係ないです。

スライド合格や複数回受験者優遇(通称、シャッターチャンス)といった複雑な合否判定に時間を要したのかと思ってましたが、単純に採点に時間がかかっただけのように思えてきました。

御三家合格で芝国際不合格、という受験生が実在するのも、採点が原因かも。

(2)の出題ミスと問題訂正も、外注業者のミスになってしまいますが、特に2/1,2/3,2/5の問題訂正は、1つ2つならともかく、訂正に次ぐ訂正で受験生が呆れる始末だったとのこと。

あと、話が変わりますが、早くから試験問題の品質に違和感があるとの指摘もあります。

仮に外注だとしても、入試問題の学校による再査とか、記述問題の採点基準の擦り合わせとかって、当然に試験前に必要な準備作業だと思いますが・・・上記のような品質で、ほんとに外注?

塾向け説明会

注:受験生・保護者向け学校説明会とは別に、塾・教育関係者向けの説明会を学校が開催すること自体は芝国際以外でも普通にあります。

2月の炎上騒ぎについて、芝国際ホームページには何も掲載されないうちに、twitter上には学校から塾宛てに送られた塾向け説明会の案内ハガキの画像が公開され、また炎上していました。

その塾向け説明会について、

3月23日には塾向けの説明会が開催された。私は参加を断られたが、参加者から情報を得た。入試直前期まで「比較的多くの合格者を出す」旨の発言をくり返したことへのお詫びがあった。

おおたとしまささんの記事より

塾よりも先にお詫びする相手がいます・・・

あと、塾向けハガキには、迷惑かけた件の原因を考察し、次年度改善を模索してる、とかいう記載があり、これを塾向けに説明する場に読めたけど・・

このような学校の動き方については、既に昨年6月の時点で、5/10に塾向け説明会では説明済のことを、6/4(初回)の受験生・保護者向け学校説明会では説明しない、という傾向がありました。

ここだけ、以下当方自身の記事です。

最後に、前にも書きましたが、5/10の教育関係者対象の学校説明会で公開された(やや固い)話が未だに受験生保護者向けには無い、というのが今回の記事の根底にあります。

ちなみに、昨年5/10の教育関係者対象の学校説明会については、レポートを公開する塾関係者もいくつかあり、内容も確認できましたが、今回は(当方には)レポートは見当たりません。

その後も、いろいろありまして・・・

それにしても、入試問題は外注(品質懸念あり)、結果データはブラックボックス(実際、スライド合格者数すら不明)で、どうやって声の教育社は芝国際の過去問を出版するのか興味ある方は↓クリックお願いします。

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